新築専門エアコン施工方法
新築専門エアコン職人の施工方法をご紹介させて頂きます。
基本事項 1:工具
工事の際に使用するレンチは全て「トルクレンチ」と呼ばれる規定の強さでナットを締められる特殊工具を使用しております。
美しい工事をするには常に安定した技術力が要求されます。それにはどんなときでも正確な力で作業のできる道具が必要なため、弊社では必ずトルクレンチを使用します。
人と同じようにお家も使用されている建材が異なればその性能や個性は千差万別です。弊社ではお客様のご新築に合わせその都度部材を選定して工事を行います。たとえばビスにも様々な種類がございますが、場所によっては高価なステンレス製のビスを使用します。量販店や引っ越し業者さんのエアコン工事ではできない「100%自社見積もり・自社工事」だからこその強みと言えます。
基本事項 2:磨き
配管切断時のギザギザしたバリは、必ず「リーマー」で表面を磨き、バリを取り除いてから配管を接続いたします。
こうすることで時間が経ってからガス漏れするリスクを減らすことができるのです。
新築専門エアコン職人では、たとえお客様が確認できない細部においてもこだわりを持って工事をさせて頂きます。
基本事項 3:ダブルチェック
ガス漏れ防止のために「冷媒漏れ防止剤」を使用し、ガス検知器でガス漏れチェックをします。
エアコンのガス漏れは長い時間(数年)をかけて漏れる場合があるため、お客様に大変ご不便をおかけしてしまうことがございます。
そのため弊社では配管の隙間を溶剤で密閉し、高感度ガス検知器を使用したダブルチェックを行うことでガス漏れ防止に最大限努めております。
基本事項 4:建材に合わせたコーキング
外壁素材に合わせてビスを選定し、ビスの上にはしっかりとコーキング処理を施します。
特にヒビが入りやすく割れやすいタイルや天然素材の外壁は、ビスやコーキング処理の仕方によって気密性は大きく変わります。
そのため、弊社では建材にふさわしいビスを使用することで余計な隙間をなくし、さらには適切にコーキング処理を施すことによって大切なご新築本来の気密性をしっかりと守ります。
新築専門のエアコン工事方法
1.取り付ける位置の確認
カーテンレールとコンセントの位置に合わせて、一番バランスの良い位置に据付板を取り付けます。
カーテンレールが干渉する場合には弊社にてレールの長さを調整いたしますが、調整不可の場合には(1)寸法の小さいエアコンに変更する、もしくは(2)カーテンレールを再設置することになります。そのため、カーテンレールはなるべくエアコン工事後にお取り付けするのがおすすめです。
※全面パネルがメンテナンスの際に天井にぶつからない程度の空間を必ずあける必要がございます。
2.エアコン付属の背板を仮付け
右下にあける穴位置にあわせて水平器を使用しながら据付板を調整します。その際、ほんの少し穴側右下がりに据付板を取り付けるのがポイントです。
※エアコン室内機は使用していくうちに内部排水溝にホコリがたまり水が流れにくくなる性質があるため、勾配をつける必要があるのです。
3.筋交いや柱の下調べ
最も難しく、経験と技術力を要する工程です。この工程の正確さが「工事の出来栄え」や「手抜き工事になるかならないか」に影響するといっても過言ではありません。
この工程で正確に柱や筋交いの位置を把握できないと、数ミリ単位の位置で穴あけが出来ません。無難で微妙な位置に穴をあけてしまうと配管ルートも室内機の位置もおかしくなってしまいます。エアコンは数センチ位置が変わるだけで外観は大きく変わります。
過去には、知らないうちに穴を二つあけられていたお客様もいらっしゃいました。こうなると、ボードを張り替えないといけないため、非常に大掛かりな補修工事となります。
4.穴あけ
まずは表面だけをくり抜き、壁内部に柱や電線がないかを目視で確認します。なにもないことを確認後、外側まで穴をあけます。
発泡ウレタン処理(オプション工事)
写真をご覧のように、幾層にもなっている壁内部はどんなに中と外をパテ処理しても空気が通気層を通って壁内部やお部屋側へ入って来てしまうことがございます。これによって壁内部で寒暖差が生じ結露やカビが発生するのです。
コーキングだけでは表面上しか処理できません。一方、発泡ウレタンは穴をあけた壁内部に塗布できるため、壁内部は完全に密閉されます。そのため、通常のコーキング処理に比べ高い気密性・断熱性を維持できるのです。
近年、ZEHなどの需要の高まりから、気密性や断熱性に優れた魔法瓶のような機能性住宅が増えてまいりました。
それにともない、ハウスメーカー様によっては発泡ウレタン処理を義務付けている場合がございますので、省エネ住宅(※Q値C値が高いお家)にお住いのお客様は発泡ウレタン処理をおすすめいたします。
※発泡ウレタンは構造や建材に合わせて適切に塗布しなければ全く効果がございません。そのため、お家によっては発泡ウレタン処理できない場合も多々ございますのでくれぐれもお気を付けくださいませ。
5.スリーブ処理
穴をあけたら、壁内部を保護するために必ず穴のパイ(大きさ)に合ったスリーブ(筒)を入れます。
こだわるところをあげたらきりがないので割愛させて頂きますが、スリーブもただ入れれば良いというものではなく、入れた後の適切な処理があって初めて気密性は保たれます。
スリーブがきちんと入っているのと入っていないのとではお家の気密、断熱性能に雲泥の差がつきます。
※スリーブを入れないと隙間風や昆虫が入ってくることがございます。お家の構造や建材にもよりますが、とくに冬場の隙間風は顕著に分かります。
6.エアコン室内機取り付け
室内機を据付板に取り付けます。こんなに薄い据付板だけで何倍も重たい室内機を支えているとは驚きですよね。
大地震が起きた際のニュースなどで、職業柄室内機が据付板ごと抜け落ちている画像に目がいくのですが、あれは実は手抜き工事が原因なこともあるんです。お部屋の壁の多くが「石膏(せっこう)」で出来ているため、適切な位置に据付板を取り付けないと地震の際には容易に抜け落ちてしまうんです。お客様が安全にエアコンをお使いできるように据付板を取り付けるには、建物構造や建材の知識や専門技術が必要とされるのです。
コーキング処理
雨水や虫が入らないようにスリーブの隙間をコーキング剤でしっかりと密閉します。
ビス穴コーキング
木質系や窯業系サイディングボードは水を吸う性質があるため、表面塗装以外の部分に水分が浸透するとボロボロになってしまいます。そのため、配管カバーを固定するビス穴にもしっかりとコーキングを施します。
ビス(ネジ)・コーキング処理
配管カバーに打ったビス自体にもコーキング処理をすることで、水の浸透はもちろんのこと、経年劣化によるビス錆も予防します。
配管穴パテ埋め・コーキング処理
スリーブ内の隙間をパテ埋めすることで、スリーブ内部に雨や虫などの侵入を遮断します。さらに配管カバーのかすかな隙間およびビス自体にもコーキング処理を施すことで、雨と虫の侵入を完全に遮断します。
塩化ビニル管排水処理(オプション工事)
エアコンは室内機・室外機からかなりの水が出ます。そのため、室外機の設置場所によっては水浸しになったり水垢・コケ等が付着・堆積してしまいますので、建物の構造、使用されている建材に合わせて塩化ビニル管で排水工事させて頂きます。通常のドレンホースに比べ耐久性・外観は抜群です。
排水パイプ
排水用パイプは場所によっては紫外線の影響で表面が劣化しボロボロになってしまいます。
(1)新築専門エアコン職人では劣化に強い耐候性ドレンを使用しております。(※中が黒くなっているのが特徴です。)
(2)虫がドレンホース内に侵入し、巣を作らないよう「虫除けキャップ」を取り付けます。(※標準工事内容)
※虫の死骸がドレンホース内でつまって排水できず室内機から水漏れする場合がございます。
真空引き
電動式真空ポンプをエアコン室外機に接続し、配管の中を真空にします。真空引きで配管内の水分やホコリをとばすことで冷媒ガスの効きが良くなります。配管内の空気・水分・ホコリは故障の原因となりますので例外なく必ず行う必要がございます。
排水チェック
最後にエアコン室内機の排水チェックをします。
室内機本体の不具合確認のためにも行います。
完成
最後に
量販店や引っ越し業者さんによるエアコン標準工事の所要時間は一時間前後が一般的です。しかし弊社がエアコン工事に費やす所要時間は二時間から三時間となります。
エアコンが「付けばいい」「動けばいい」の工事なら短時間で終わらせることができますが、それは単なる「手抜き工事」にすぎません。
あいた穴はそのままにしてコーキングや真空引きをしなくてもエアコンは動きます。
工事が完了しエアコンが動いてしまえば、専門家でない限りお客様自身で「果たしてそのエアコン工事は『お客様のライフスタイル』や『ご新築』にとって最善だったのか」なんてことは分かりません。
新築専門エアコン職人はお客様の「一生をかけた財産」を守り、お客様の家族円満の輪を広げるために材料と手間を惜しむことは決していたしません。
それが私達「新築専門エアコン職人」の義務と誇りであると信じているからです。
お客様のご期待を裏切るようなことは決してございませんので安心してお任せくださいませ。
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